「学園での日々」
学園大25期 瀬野 智博
私は大学時代夢中で打ち込んだことが二つあります。応援団の活動と中国語学習です。
大学二回生の頃、当時の団長から勧誘を受け、応援団へ入部しました。物覚えが悪い私は演武をなかなか覚えることができませんでした。よく先輩と二人で部室棟二階の応援団室にこもり夜中まで演武の指導を受けたのはいい思い出です。オープンキャンパス、熊大学園大定期戦、文化祭、定例演武会と一つ一つ経験を積んでいく中で、応援団員としての自覚も芽生えてきて、皆で息を合わせて演武する楽しさや誰かのために精一杯努力するやりがいを感じるようになっていきました。
三回生の頃にはリーダー部長を仰せつかり、大学や運動部、他サークルとの連絡調整や当日の段取りをするようになりました。あの頃の経験は当時対人能力に欠けていた私にとってとてもいい経験になったと思います。
応援団活動と並行して取り組んでいたのが中国語学習です。私は外国語学部東アジア学科で四年間中国語を専攻しました。
当時、私は大学で専攻して学習するならば誰にも負けないくらい中国語を上達させようと思っていました。そんな中、東アジア学科の授業で全日本中国語スピーチコンテストの存在を知り、それを学習の成果発表の場として活用するようになりました。
大学在学中に合計三回出場したのですが、卒業間近の時に出場した大会では総合優勝を勝ち取り、外務大臣賞をいただきました。四年間の努力が実って感無量でした。そして、自分も全力で取り組めばどんなことでもできるのだという自信につながりました。
大会出場にあたって、貴重なお時間を割いて発音や作文指導をしていただいた東アジア学科の李先生、小笠原先生には本当に感謝の気持ちしかありません。
現在、私は熊本県庁に入庁し、県職員として日々業務をさせていただいておりますが、仕事の中で辛いことやもうだめかもしれないと思う瞬間があったときにいつも思い浮かぶのは学園での日々です。あの頃の自分自身や仲間に恥ずかしくないようこれからも精一杯頑張っていこうと思います。