「感謝の10年間」
商大30期 村上 義弘
表題の「10年間」とは、熊本学園大学(旧熊本商科大学)との関わりを特に持った10年であります。この10年間を大別すると、「前半の4年・・・若気の至りの4年」「中間の2年・・・悩みと決断の2年」「後半の4年・・・充実の4年」であります。
若気の至りの4年
18歳で高校を卒業し、某税理士事務所に就職しました。その事務所の所長が同じ高校の先輩であり、商大二部の卒業生で税理士試験合格・税理士事務所を開設されました。憧れから同じ道を進もうと考えました。自分の性格と実力を全く無視して・・・。夢と希望を持って高校時代の悪友3人と入学したものの、入学10ヶ月で「これでいいのか?」と思いつつも、学校集合→遊び→学校解散を殆んど毎日繰り返しました。不登校の理由は、選択した第二外国語の某語授業であり、どうしてもこの山を超える事が出来ず、結果として4年で除籍となったのです。
悩みと決断の2年
除籍になった旨、両親と所長へ伝えた時、特段何も言われませんでした。それが返って心苦しく自暴自棄となってしまいました。そんな思いを心の底に持ったまま23歳で結婚し新しい生活が始まりました。そんな折、ある日突然妻(村上幸子氏・短大26期)が一言、「大学卒業するって約束は?」その言葉で根性なしの自分に火が点きました。「よしもう一回やってやる。」24歳の決断でした。
充実の4年
24歳でようやく真剣に取り組むべく「社会人の為の入試制度」を利用し受験、合格させて頂きました。幸いにも今回の新入生は当然ながら殆んどが10代で年齢差も5〜6歳あり話題も合わない為か、自分で言うのも何ですが真面目に学業に励む事が出来ました。山であった第二外国語も違うものを専攻し無事に登り切る事が出来ました。
この4年をあえて「充実の4年」としたのは、すべて自然体で過ごせたからだと思います。過去6年間の良きにつけ悪しきにつけ色々な経験が自然体になれた根拠だと感じています。おかげで今回は一単位も落とさず、4年で卒業する事が出来ました。
これも一重に、妻を始め支えて頂いた周囲の方々のおかげでもありますし、何より色んな事を学ばせてもらい成長させて頂いた熊本学園大学に感謝致します。